横浜市立大学附属病院(金沢区福浦)は4月中旬、患児の兄弟姉妹に向けた「きょうだい通信」を発行した。中心となったのは、同病院のチャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)の石塚愛さん(29)だ。
CLSとは治療や入院中の子どもとその家族の不安や恐怖を最小限にしサポートする専門職。石塚さんは以前から、疎外感を感じがちな患児の「きょうだい」に何かできないかと考えていたという。「出来る限りで声をかけたり、クリスマスカードを贈ったり…。個人レベルの対応しかできなかった」と振り返る。
そんな時に知ったのがきょうだい児支援をするNPO法人の「しぶたね」。今年2月には石塚さんが発案し、しぶたねを招いた「きょうだい児支援講座」を開催した。「紹介した様々な取り組み事例の中に『きょうだい通信』があって。これなら続けられそうと、着手しました」
保育士や看護師、医師とチームを組んで、分担しながら制作した。「専門が違うと視点が違って気づきがあった」と作る過程も楽しんだ。第1回となる今回は、この通信の名前も募集する。入院している子どもの保護者らに配布するほか、同病院の小児科病棟入り口や小児科外来の受付などにも設置している。「保護者に渡す時に、きょうだいの様子を聞くきっかけになれば」と話す。
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