4月から長浜ホールの館長を務める 猿田 和則さん 金沢区在勤 66歳
利用者の声を大切に
○…自然に囲まれた環境で、音楽を中心とした文化活動に活用されている長浜ホール。4月から館長に就任した。金沢区の長浜野口記念公園内にあり、野口英世ゆかりの旧細菌検査室を含めて施設の管理・運営にあたる。「交通の便はよくないが、木の温かみや真鍮のドアノブなど他の文化施設とは違った雰囲気がある。ぜひ一度見に来てもらえたら」
○…広告業界で働き、その後は横浜市内の区民文化センターで勤務。みどりアートパーク(緑区)ではオープンの2013年から3年、続くかなっくホール(神奈川区)では副館長を務め、公演などを裏で支えてきた。施設の自主事業などは利用者と近くで接するため、顔なじみになることも多かった。「よく見る人だからと館長に間違われることもあったよ」と苦笑い。そうした機会に利用者の声を間近で聞くことでニーズをくみとり、施設運営や公演企画などに生かしてきた。
○…金沢区は「青春の地」で、3歳から20歳ごろまで富岡で暮らし、小学校から大学まで関東学院に通っていた。「昔はこのホールのすぐ前は海だったし、近くまで遊びに来ていた。まさかここで働くとは」。高校まではバスケットボール、大学では地域のチームでアメリカンフットボールに熱中。「昔から逃げ足が速いと言われてね」と明かし、快足を生かして活躍したという。
○…「現場の方が性に合っている」というが、館長となったことで今までとは立場が変わり、現場だけでなく施設を全体的に見ることが求められる。「コロナ禍ではあるが、安全に配慮しながら多くの人に利用してもらえるように新しいことも考えていきたい」。これからも利用者の声を大切にし、地域に根差したホールを運営していく。
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