IRは地方都市再生のエンジン 意見広告 広域連携でツーリズム振興を 横浜市会議員 山本たかし
少子高齢化・人口減少時代を迎えた378万人市民を擁する大都市ヨコハマ、一刻も早くコロナを克服し、未来に夢と希望がもてる成長ビジョンを創っていかねばなりません。そのためにも、直面する社会課題を克服する『都市の活力』の実現に、どのような戦略で臨むかが問われているのです。「新たな都市活力推進特別委員会」で私が提案したのが、『広域ツーリズムにおける地方都市間連携』です。
昨年、野村総合研究所は、横浜の観光MICE戦略策定にあたり課題を整理したところです。
これからは広域自治体の多様な関係者を巻きこみながら、広域的に観光MICEをけん引するDMOの確立が不可欠であり、横浜がIR(統合型リゾート)の拠点となってはじめて、他自治体と連携・協同したDMOを組織化できると提案するものです。
※DMO=観光物件、自然、食、芸術、風習、風俗など地域の観光資源に精通し、地域と協同し観光地域づくりを行う法人
さて、横浜イノベーションIRは、6月11日に候補事業者からの事業提案が締め切られ、夏頃をめどに事業者が選定される予定です。その後、横浜市との共同で、区域整備計画の策定作業が行われ、来年3月の市会定例会で区域整備計画の是非の審議が予定されます。私は、日本ではじめて導入されるIR(統合型リゾート)は、世界一安全で魅力があり、横浜に持続可能な成長・発展をもたらすイノベーティブ(革新的な)IRでなくてはならないと訴えてきました。この機会に横浜そして日本の地方都市の活力を創造する「イノベーションIR」の議論が深まることを期待します。そこで、私が期待する横浜IRの事業効果は、次のとおりです。
◆観光業の活性化による、さらなる観光立国化と地方都市再生
日本の歴史や伝統・文化は外国人の憧れであり、日本人の誇り。精神性の高い文化を外国に発信するチャンスとなり、横浜を起点に北関東、東北への広域ツーリズムを創造する。
◆高い経済効果と税収増による財政力強化
横浜が国内外の投資によりさらに活性化し、産業・技術のクラスターが創出、拡大するとともに、イノベーター企業からの税収が増加する。
◆ダイバーシティとインクルージョンの都市経営
経済、医療、福祉、教育など多様な分野での労働力が確保でき、人も企業も輝くダイナミックな「ダイバーシティ&インクルージョン(多様性と包摂)」都市ヨコハマを実現する。
◆交通インフラや最先端の環境整備
水素燃料電池などのゼロエミッション車や自動走行運転技術の開発、官民協同でESG投資を喚起し、社会基盤として新たなエネルギー供給システムを構築する。
◆文化、芸術、スポーツなど娯楽の選択肢の拡大
超一流の文化、芸術、スポーツを「リアル」に体感してこそ、新しい文化、芸術、スポーツを生みだす。文化を模倣してきたステージから、クリエイティブ都市横浜に変革できる。
◆グローバル人材の育成
デジタル化の進展による新たなビジネス創造都市となり、世界で活躍できる人財の坩堝(るつぼ)となる。
◆女性が活躍しやすい社会づくりの一助に
社会活動の主役として期待される「女性」が、安心して生き生きと活躍できる環境整備が促進される。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>