在日ミャンマー人の定住支援などを行う金沢区富岡東のNPO法人リンクトゥミャンマーは、現地の雇用維持を支援しようとミャンマー生産品や関連商品を販売するクラウドファンディング(CF)を開始。現地の現状を伝えつつ、ヤンゴンの縫製工場で作った「ミャンマーマスク」と「ミャンマーコーヒー」をリターンとして12月31日まで実施する。
2021年2月、ミャンマー国軍がクーデターを起こし、未だ政情不安が続くミャンマー。コロナ禍も相まって企業の活動は停滞し、失業する人も少なくない。特にミャンマーの輸出全体の3分の1以上を占める縫製業は状況は深刻で、一部メディアでは、同業界の労働者の3割が失職したと報じられた。
そんな現状を少しでも支援できればと、同法人でインターンとして働く慶応義塾大学4年の金子貴仁さんと東京大学4年の坂田智裕さんが中心となり今年4月頃からプロジェクトの構想を練ってきた。
マスクは550人の従業員がいる縫製工場に直接発注。同法人の会員らのアンケートを参考に、形から大きさ、素材、デザインにいたるまで現地と打ち合わせを重ねゼロから作り上げた。金子さんは「フィット感や通気性、肌触りも考えたマスク。私たちの思いもつまっているので、ぜひ使いながらミャンマーのことを思ってほしい」と話す。
コーヒー豆はミャンマーの特産品であり、少数民族が住む山岳地帯で多く栽培されるという。坂田さんは「都市部だけでなく、山間部の民族の支援にもなるし、日本人にも関心を持ってもらいやすいはず」と話す。ミャンマーから豆を仕入れている国内業者と連携し、実施している。
「ミャンマーを支援したい人が身近に支援できる環境を作っていきたい」と話す2人。CFへの参加は【URL】https://camp-fire.jp/projects/view/519295まで。利益の一部は同法人の定住支援活動に活用するとしている。CF終了後も継続的に販売し、支援を続けていきたい考えだ。
金沢区・磯子区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>