神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

野口英世と長浜 第5回 野口英世の苦悩と安らぎ 文/NPO法人野口英世よこはま顕彰会

公開:2023年3月2日

  • LINE
  • hatena
長浜検疫所入口脇の野口英世記念モニュメント
長浜検疫所入口脇の野口英世記念モニュメント

 このコラムでは、一号停留所の保存運動をする野口英世よこはま顕彰会が6回にわたり、野口英世と金沢区長浜とのつながりについて紹介する。

 横浜・長浜検疫所。入口脇のねじった形のモニュメント=写真。海外飛躍前に、野口がここに勤務した証である。ねじれは後述の螺旋菌を模したものであるが、彼の苦悩にも見える。世界的にも評価された野口であったが、十分な研究者教育を受けられず、誤りもあった。特にパナマ運河工事者も苦しめた黄熱病原菌の発見には情熱を注いだ。ワクチン開発に成功したと思いつつ、アフリカに行き、同病の撲滅に取り組んだ。しかしワクチンの効果は無く当地で黄熱病にかかり、帰らぬ人となった(1928年)。最期の言葉が苦悩の「私にはわからない」だった。電子顕微鏡開発の少し前のことである。だが螺旋菌(梅毒スピロヘータ)の研究では成果をあげ、3度ノーベル賞候補となった。幼い時の左手火傷も生涯、彼を苦しめた。

 苦悩の一方で、束の間の安らぎを得たのは、ニューヨーク郊外の山荘である。妻のメリーも一緒であった。川や湖もあり野口の故郷の猪苗代にも似ており、釣りをしたり油絵を描いたり。今も残る風景画からは、ほのぼのとした安らぎが感じられる。長浜検疫所は、近々MM21地区に移転予定だが、野口ゆかりの建物・資料・記念碑は是非そのまま残してほしいと願うものである。野口の恩恵を受けた中南米・アフリカ諸外国も我が国の判断に注目している。

落語で学ぶ終活講座 10月29日 参加無料

落語で楽しく笑いながら、前向きに「終活」を考えませんか?エンディングノートも進呈。

https://www.city.yokohama.lg.jp/isogo/kurashi/fukushi_kaigo/koreisha_kaigo/torikumi/endingnote.html

<PR>

金沢区・磯子区版のコラム最新6

横浜最古の寺 南区 弘明寺

御朱印探訪【1】

横浜最古の寺 南区 弘明寺

記者の参拝レポート

8月31日

河村選手らが小学生と交流

横浜ビー・コルセアーズ

河村選手らが小学生と交流

8月29日

パリ五輪ベスト8入りへ決意

横浜ビー・コルセアーズ

パリ五輪ベスト8入りへ決意

7月25日

市内プロチームと連携

横浜ビー・コルセアーズ

市内プロチームと連携

6月27日

来季こそ「タイトル」を

横浜ビー・コルセアーズ

来季こそ「タイトル」を

5月30日

「BUNTAI」で初勝利を

Bリーグビーコル

「BUNTAI」で初勝利を

今季最終節の川崎戦

4月25日

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 8月15日0:00更新

  • あっとほーむデスク

    8月8日0:00更新

  • 6月20日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

金沢区・磯子区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年9月8日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook