明日7月7日に開会式が行われる「第105回全国高等学校野球選手権記念神奈川大会」。県内から167チームが参加する中、部員不足などから5チームが連合チームとして出場する。金沢区と磯子区の中では釜利谷高=金沢区釜利谷東=が7校連合チームで夏の大会に臨む。
選手登録されているのは同校と田奈、永谷、横浜明朋、横須賀南、海洋科学、平塚農商の7校の14人(マネージャー1人含)。釜利谷からは3年生の亀井翔之介選手と真田健吾選手が名を連ねる。田奈の羽田野純一選手、永谷の山田翔斗選手を含めた4人の3年生は、連合チームながら3年間ともにプレーをしてきた。
複数校を利点に
横浜、横須賀、平塚と学校の所在地が異なることから、7校で一緒に練習できるのは土日のみ。平日は各校で個人練習に励む。合同練習は主に釜利谷や永谷のグラウンドで約4時間ほど行われ、時には練習試合にもあてられる。「練習場まで遠い選手も多いが、試合がしたくてほぼ全員集まってくる。そこは皆が同じ方向を向けているかな」と高信智史監督(横浜明朋)。コミュニケーションや連携プレーの練習をする機会が少ないという欠点もあるが、「指導者の人数が多く、いろんな経験値を持ち寄って指導できるのが連合チームのいいところ」と話す。
気持ちは共通
主将としてもチームを支える亀井選手は184cmの右腕投手で4番バッター。3つ年上の兄の影響で幼稚園年中から野球を始めた。中学では硬式野球クラブ「オセアン横浜ヤング」に所属したが、思うようにプレーできず「心が折れた」ことも。それでも「自分の野球がしたい」と少人数の釜利谷を選んだ。
連合の良さは「色々な先生が自分に合ったアドバイスをしてくれるのがいい」とし、「出場できない学校もある中、試合をできることがありがたい。1、2年の夏の大会は初戦敗退で悔しい思いをしたので、今までの悔しさを最後の試合にぶつけられたら」と意気込む。
小学校5年生から野球を始めたというセンターの真田選手は「先生たちからのアドバイスがあって成長できた」と高校生活を振り返る。部員は少ないものの、「亀井選手はバッティングを教えてくれるなど、頼りになる存在。人数が少なくても、野球が好きというのは変わらない。高校で続けてきてよかった」とはにかんだ笑顔を見せる。
初戦の相手は大師。俣野公園横浜薬大スタジアムで7月11日(火)午前10時から試合開始予定。仲間とともに、夏の大会での初勝利を目指す。
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