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はまぎん こども宇宙科学館 科学の楽しさ伝え40年 体験型の学びの場に

社会

公開:2024年5月23日

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地球から見える月の満ち欠けを再現する「月の満ち欠け装置」
地球から見える月の満ち欠けを再現する「月の満ち欠け装置」

 磯子区洋光台の「はまぎん こども宇宙科学館」(横浜こども科学館)が、5月5日で開館40周年を迎えた。ギネス世界記録に登録されたプラネタリウムを備える体験型の科学館として、現在でも多くの人々が訪れる同館。地域に根差した科学館として、展示や体験企画を通じて科学の楽しさや知識を伝え続けている。

 同館は1984年に「横浜こども科学館」として開館。科学への関心を育む場として、体験ができるコーナーも多く設けられ、年間約30万人が訪れている。2008年からはネーミングライツが導入され、現在の施設名となった。

 22年にはプラネタリウムに新たな投影機「メガスターIIA」を導入。少なくとも7億個の恒星を投影することができるとして23年にはギネス世界記録にも登録され、注目を集めている。

 開館記念日にあたる5日の閉館後には、記念イベントとしてプラネタリウムの特別投影を実施。地域関係者や一般住民ら約100人が集まり、開館当時の様子と現在を比較した映像や星空を眺めて節目を祝った。

 坂巻たみ副館長は「展示や企画を通じて科学が好きな子だけでなく、興味のない子どもたちにも少しでも興味を持ってもらえれば。そうした子どもたちが、少しずつ増えている実感がある」と話す。

5階に新展示

 館内の一部展示物は開館当初から使われ続けているものもあるが、時代に応じて少しずつ変化している。今年に入ってからは、リニューアルした5階に「太陽系公転軌道模型」や「月の満ち欠け装置」を導入。教科書だけでは分かりにくいという教育現場からの要望を踏まえ、惑星の動きや月の見え方など実際に見て学べる展示としている。

 的川泰宣館長は「展示物に頼らず、科学教室や工作などの体験が多いのが特徴。職員だけでなく、地域の方やボランティアの方にも支えられている」と話し、今後も地域に根差した施設として歩みを進めていく。

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