魅力あるまちづくりを推進する目的で横浜市が隔年で実施している「第11回横浜・人・まち・デザイン賞」の表彰式が5月22日、市庁舎で行われた。今回は金沢区から2件が受賞した。
地域まちづくりを推進する活動団体と支援する団体や個人を表彰する「地域まちづくり部門」と、都市景観の創造・保全に寄与した町並みを構成する建造物の事業者などに贈られる「まちなみ景観部門」の2部門に分かれる同賞。今回は地域まちづくり部門として7件、まちなみ景観部門として4件が選ばれた。
金沢区からは地域まちづくり部門で、「産学官協働によるLINKAI横浜金沢の魅力発信と地域コミュニティの創出(活動団体・NPO法人Aozora Factory)」が受賞。まちなみ景観部門で、同区瀬戸の「金沢八景権現山公園と旧円通寺客殿」が受賞した。
地域結ぶ存在が評価
Aozora Factoryは、多種多様な企業が立地する金沢区臨海部の活性化や魅力を発信するために2016年に発足。高い技術や特徴を持つ製造業が多い地域の特色を生かした体験型のワークショップを開催するなど、地域や企業を結び、廃棄される廃材に新たな価値を生み出すなどの活動が評価された。
また、活動支援団体として横浜金沢産業連絡協議会、横浜市金沢団地協同組合、横浜市立大学、関東学院大学が「支援賞」を受賞。同法人の本多竜太代表は「企業、大学など今まで関わってくれた地域全体で受賞したと思っている。これからも地域をつなげていきたい」と喜びを語った。
景観部門で受賞した金沢八景権現山公園は、22年に開園。廃寺となった円通寺の境内に位置し、江戸時代後期から末期に建てられた「旧円通寺客殿(旧木村家住宅主屋)」や東照宮跡などを有する風致公園。受賞の講評では、草屋根の管理休憩棟でワークショップが企画されるなど市民の憩いの場になっていることや、歴史や風土を感じることができると評価された。
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