金沢区の関東学院大学建築・環境学部は9月24日、横浜・金沢八景キャンパス前を流れる侍従川で「エコ・コンクリートカヌーコンペ」を開催した。
学生自身が普段の物作りに関する学びを体で体験する目的で実施。1976年から始まり今回で44回目を迎える。同学部生、院生の計37人が参加した。
コンクリートとダンボールでできた全6艇の手作りカヌーが、侍従川往復300mのレースで競い合った。3艇ずつ2回のレースを午前と午後にそれぞれ行い、2回のレースの合計タイムが1番早いチームが勝利するルールで、今年は2年生のチーム「一蓮托生」号が優勝した。
ほとんどのカヌーが3人乗りの中、唯一9人乗りだったのが「PRIME NUMBER1」号。水が入って沈没しないように願って、割れない「素数」を名前に入れた。このカヌーに乗った学生は「舵を取るのが難しかった。水が冷たい」と笑顔で話した。
川に沈んだカヌーを回収したり、骨組みとなる木材をダンボールで代用するなど、「エコ」を徹底した同企画。コンペ副実行委員長の李祥準准教授は「自分たちが設計した舟に乗り、体で学ぶことが大切」と話す。
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