神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

日本被団協和田さん 「被爆者の言葉が核抑止に」 ノーベル平和賞受賞で喜び

社会

公開:2024年11月7日

  • X
  • LINE
  • hatena
受賞の喜びを語る和田さん
受賞の喜びを語る和田さん

 今年のノーベル平和賞の受賞が決まった日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)。本紙では、同協議会の事務局次長を務める和田征子さん(81)=鶴見区在住=に受賞の喜びや、被爆者たちのこれまでの苦労、若い世代や今後の活動への思いを聞いた。

 「これまで何度もから騒ぎがあり諦めかけていたけれど、連絡をもらった時は驚いたし、本当に嬉しかったですね」と言葉を噛みしめながら喜びを語る和田さん。「被爆者がずっと証言を続けてきたことが受賞理由になり、核兵器ではなく私たちの言葉が、核の使用を阻止する抑止力になったのだと、ノルウェーのノーベル委員会が評価してくれてありがたい」

 被爆者たちが1956年に全国組織として結成し、核兵器の廃絶や被爆者の救済を訴える運動を続けてきた日本被団協。和田さんは1歳10カ月の時、長崎の爆心地から2・9Kmの自宅で被爆した。当時の記憶はないが被爆した両親や親族から当時の話を聞いて育ち、また、被爆者が社会から差別を受け続け、隠れるように生活してきた実情などを知り、40歳頃から被団協の活動に積極的に参加するようになった。「その頃はまだ証言できる先輩方が多くいたけれど、段々少なくなってきてしまった。被団協の平均年齢も86歳になった。今でも私が青年部って可笑しいでしょう」と肩を落とすが、「でもね、一緒に活動してくれる学生なども出てきてくれた。発信力はあるし、本当に心強い」と若い世代の協力を喜び、継承にも力を入れていきたいとする。

「過去の話ではない」

 これまで数々の国際会議などに出席し、核兵器廃絶を訴えてきた和田さん。被団協の事務局次長だけでなく、横浜市原爆被災者の会会長なども務め、慰霊祭や講演会などを行っている。

 今回のノーベル平和賞受賞によって改めて被団協の運動が評価されることを願いつつ、今後も政府に核兵器の廃絶と被爆者の救済を訴え続ける。世界唯一の戦争被爆国でありながら、核兵器禁止条約に参加していない日本。和田さんは「これまで被爆者の先人たちがどれだけ苦労したか。核使用は過去の話ではない。使用のリスクは高まっているし、私たちが証言することで悲惨さを伝え、核は絶対に使ってはいけないということを今後も伝えていきたい」と力を込めた。

インタビュー全文はコチラから
インタビュー全文はコチラから

金沢区・磯子区版のローカルニュース最新6

横浜市立大学1年の大畑さんに感謝状

横浜市立大学1年の大畑さんに感謝状

教習指導員の命救う

11月23日

「金沢まつり花火大会」の魅力を伝える写真11点を表彰

「金沢まつり花火大会」の魅力を伝える写真11点を表彰

金沢区役所ホームページなどで入賞作品公開

11月23日

納税普及に尽力した個人・団体を表彰

納税普及に尽力した個人・団体を表彰

横浜南税務署管内の4区

11月23日

「横浜10大ニュース」で2024年を振り返る

「横浜10大ニュース」で2024年を振り返る

投票受付中、抽選でプレゼントも

11月23日

初の「よこはま子ども国際平和シンポジウム」で小中学生ら議論

横浜市立大道小学校で5年生児童が弱視を体験

横浜市立大道小学校で5年生児童が弱視を体験

講師は鶴見大学元木教授

11月23日

ウスイホーム金沢文庫店

横浜市金沢区谷津町337 0120-938-171

https://www.usui-home.com/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 11月21日0:00更新

  • 10月24日0:00更新

  • 10月17日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook