2005年に米軍から返還された旧小柴貯油施設について、横浜市はこのほど跡地を広域公園として整備する基本計画案をまとめた。リーフレット等の作成後、5月に市民意見募集を実施。環境影響調査や都市計画決定を経て、17年度から整備に着手する。3工期に分け、32年度ごろまでに完成させる想定。第1工期(17〜22年度)中の19年度から、順次オープンさせていきたい考えだ。
横浜市は3月24日、地元町内会長らから組織される区米軍施設建設・返還跡地利用対策協議会でこの計画案を示した。
案では基本テーマを「緑からつくり育む環境体感公園」に設定。貯油施設跡地(約52・6ha)、小柴崎緑道(約2・8ha)、河川管理用通路(約0・2ha)から成る計約55・6haの敷地を4エリアに分ける構想だ。市民が「憩い・集い・楽しむ」とともに、生物多様性や地球環境の大切さを「感じ・学び・育てる」緑の拠点を目指す。
海側は「緑の広場空間創造エリア」(約13ha)とし、平たんな地形を生かした複数の広場が広がる。また、管理センターや駐車場などの管理施設を配置する。第1工期で整備予定。
「里山空間再生エリア」(約19・5ha)は柴シーサイドファームに隣接し、ホタルが生息する谷戸。散策路のほか、農業体験もできる里山空間の再生を目指すという。公園の北西に位置する「自然環境保全エリア」(約7・5ha)は樹林地など自然環境の保全を行う。
中央部分の「活動・体験・学習エリア」(約15・6ha)は大部分の貯油タンクが残る。一部のタンクを活用し、緑化見本園やモニュメント、環境学習の拠点として整備する。上部に太陽光発電パネルも設置する予定だ。残りのタンクは種類別に対応し、土に埋めるか撤去する。
公園は広域避難場所として指定し、災害時にも活用していきたい考えだ。
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