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各所で認知症カフェを企画する認知症三者連絡会議の代表を務める 乾 和夫さん 六浦南在住 74歳

公開:2016年2月25日

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新劇で培った社会貢献の志

 ○…「認知症の活動を広めるには、当事者であるシニアと福祉保健のプロが連携することが重要」と2014年、認知症三者連絡会議を立ち上げた。今年度、助成を受け2、3月に数カ所の認知症カフェを開催する。「私自身ももの忘れがひどくなったと自覚している。高齢者にとって避けては通れない問題」と話す目は真剣そのものだ。

 ○…2010年、自身が住むマンションでシニアクラブを作った。その後すぐ、東日本大震災が発災。電気と水が止まり不安な高齢者がいるだろうと、真っ暗な中、有志で高齢者宅を回った。「階段を上がったり下がったり。足がガクガクするほどだった」と笑う。これを契機に、同クラブの会員は倍増。住民同士で助け合うことを皆が期待していると実感した。

 ○…「シニアクラブも高齢者だけで楽しむのではなく、多世代が触れ合う取り組みをすべき」というのが信条。焼き芋大会や折り紙教室など子ども対象の催しも少なくない。6年間続けているのは、登校学童のパトロール。仲間と共にほぼ毎朝、四つ角に立つ。当初、挨拶しない児童に対し、一計を案じた。男子の集団に声をかけ、「角に立っている見守りの人に、『おはようございます』って驚かしてごらん」と提案したのだ。そんな積み重ねが、ハイタッチやじゃんけんを交わす現在の風景を生み出した。

 ○…「もともとは内気で大人しい少年だった」と苦笑い。考え方や行動をガラリと変えたのは、新劇での経験だ。「皆の生き方に衝撃を受けた」。ジェームス・ディーンに憧れる青年は、社会的意識を持って行動する新劇の仲間に触れ、問題意識を強めていく。「あの経験がなければ、今の行動力はないかもしれない」と振り返る。目指すのは”おひとり様高齢者”を地域で支える仕組み作りだ。「地域力が試されるところ。仲間がいればこそなので、町内会でチームを作り対応していければ」と力を込めた。

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