12月9日の磯子音楽祭に声楽のソリストとして出演する 辛島 安妃子さん 磯子区磯子在住 44歳
ふるさとに歌で”歓喜”を
○…生まれ育った磯子区の90周年を祝う音楽祭に出演することに「本当にうれしい」と笑顔を見せる。自身はソリストを務め、金沢区民フィルハーモニーオーケストラ、スペシャル合唱団とベートーベン交響曲第9番第4楽章「歓喜の歌」を演奏する。合唱団の中には、生徒も。一緒にステージに立てることを楽しみにしている。「喜びを来場者に伝えられるようなステージにしたい」
〇…両親がピアニストという音楽一家に育つ。スポーツが好きで高校までバスケットボール部に所属。一方で歌うことも好きでバンドも組んだ。「(当時人気だった)プリプリを歌っていました」。大学は文学部に進み、卒業後は会社員に。趣味で声楽のレッスンを受けてはいたが音楽の道は頭になかった。だが、声楽家として活躍する姉の姿を見て「私も一から音楽を学びたい」と一念発起。会社を退職し26歳で音大に入った。「年を取ってから後悔したくなかった」。4年間夢中で学んだ。
○…ソプラノ歌手としてステージに立ち、オペラ、ミュージカルにも出演する。長浜ホールでのコンサートには年1回出演。昨年は並木第一小学校の児童にオペラを披露した。「クラシックやオペラは敷居が高いと思われがち。子どもたちに少しでも興味を持ってもらえたらうれしい」。関東学院大では非常勤講師として幼稚園や小学校の教諭を目指す学生に音楽の基礎を教える。「休みの日も頭から離れない」と音楽中心の生活を送る。
○…2005年のオープニングコンサートに父親と出演して以来、杉田劇場がホームグラウンドだ。オペラデビューしたのもこの劇場。今年1月には「オペラ浦島太郎」で主役を務めた。「ふるさとのような場所。杉田劇場はやはり特別ですね」。山王台小学校の同級生など多くの友人も訪れる音楽祭では「気持ちを込めて歌いたい」。来場者と歓喜をともにする。
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