4月30日、磯子図書館で初開催される館内コンサートに出演するプロフルート奏者 吉川 久子さん 磯子在住
常に音を楽しむ
○…横浜市内でも初めての試みとなる、図書館館内でのコンサート。4月30日に磯子図書館で開催される公演に、プロフルート奏者として出演する。「建築物とのコラボレーションに興味があり、これまでもさまざまな場所で演奏をしてきましたが、図書館というのは私自身も初めて。本に囲まれた中でフルートの音色がどう変化していくのか、とても楽しみです」と笑顔を見せる。ハキハキとしたしゃべりが印象的だ
○…フルートとの出会いは、小学4年生のころ。学校でリコーダーを手にしたのがきっかけだった。「すっかり魅せられてしまって、いつでもどこでも吹いていました」と懐かしそうに振り返る。肌身離さず持ち歩く姿を見ていた両親が、小学校卒業記念にフルートをプレゼント。先生について専門的に勉強を始め、27歳でメジャーデビューを果たした。ライフワークとして続けているマタニティコンサート活動には、秋篠宮妃紀子さまが訪れたことも。
○…東京生まれ、鎌倉育ち。3人兄弟の長女も「弟妹のほうがしっかりしているとよく言われました」と苦笑い。小さい頃は、男の子と野球を楽しむ一方、読書も大好きだったという。「母親が毎晩、子守唄代わりに本を読んでくれていたんです。私たちが飽きないよう、毎月1人に1冊本屋から本が届いていました。当時は当たり前に思っていましたが、今思うといい親だったんだなと改めて思いますね」。記憶をたどりながら当時に思いを馳せるその表情からは、少女のような無邪気さが垣間見える。
○…現在は、夫と2人暮らし。趣味である旅行では、訪れた国や場所ならではの音を探してしまうという。「アラスカでの氷の割れる音だったり、ラスベガスでのショーだったり。これをフルートだったらどう表現できるだろうと、ついつい考えてしまうんですよ」。音楽を楽しむ気持ちは、リコーダーを手にした頃から変わっていないようだ。
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