戻る

磯子区 人物風土記

公開日:2013.03.14

地元出身のボイストレーナーとして、杉劇☆歌劇団の歌唱を指導した
内海(うちうみ) 奈緒さん
杉田在住 34歳

地元で音楽通じた貢献を

 ○…未経験者を含む区民を中心に発足し、2月にお披露目公演を行った杉劇☆歌劇団で、7カ月間歌唱指導を担当した。「本番までの時間が少なく、最初から応用レベルの練習でした。でも皆さん、全体練習後に居残り特訓をするなど、いいものを見せたいという意識が高かった」と振り返る。本番直前の通しリハでは、劇団員たちの勇姿に思わず涙も。「7カ月でよくぞここまでと、感極まりました」

 ○…依頼があったのは、昨年春。「音楽仲間で杉劇職員の渡邊さんから、出演者だけでなく、指導者も地域に縁のある人に頼みたいと話がありまして」。少し前、都内で活動していたバンドが解散。学校や高齢者施設、サークルなど地元での音楽活動に比重を置き始め、地域貢献への気持ちが強くなっていた頃だった。「歌劇団には学校の後輩にあたる子も多くいて、その活動に携われるのは嬉しかった」と、笑顔を見せる。

 ○…杉田小、浜中、氷取沢高出身。運動は苦手も、野球観戦は大好き。「家族全員ホエールズファンで、友の会にも入っていました。スタジアムにも頻繁に行っていましたよ」。卒業後、洗足学園音楽大学の声楽科へ。当初4歳から習っていたピアノ科を考えたが、「高2のときの体験会で、大学の先生から歌を勧められて」。音楽教諭めざし教職取得も、就活時の採用枠はほぼなし。就職浪人のとき、音楽教室の講師募集が目に留まり、ボイストレーナーとしての道を歩み始めた。

 ○…現在は実家で、両親、夫と4人暮らし。ボイトレ業の傍ら、ギター講師の夫と昨年から、自宅で音楽教室を始めた。「近所の子どもたちに音楽を教えられるのは嬉しい」。ファッションとドライブ、温泉が趣味。座右の銘は『一日一生』。「人間、いつ死ぬか分からない。その日一日を自分らしく、後悔のないように楽しく生きていきたい」。生き生きとした笑顔の周りには、自然と人が集まってくる。そんな印象を受けた。

    ピックアップ

    すべて見る

    意見広告・議会報告

    すべて見る

    磯子区 人物風土記の新着記事

    磯子区 人物風土記の記事を検索

    コラム

    コラム一覧

    求人特集

    • LINE
    • X
    • Facebook
    • youtube
    • RSS