横浜市立根岸中学校(池田佳昭校長)で5月23日、全校生徒約280人が参加する避難訓練が行われた。訓練には、中学校の近所にある星の子保育園と八幡橋幼稚園の園児たち約50人も参加。磯子消防団第一分団の先導を受けながら、生徒が園児と手をつないで広域避難場所に指定されている根岸森林公園(中区)まで避難した。
訓練では、地震や津波による校舎損壊、近隣の工場での火災発生を想定。生徒たちは防災頭巾を被り、20分後に到達が予測される津波の第一波から逃れるため、校舎の4階へ避難した。地震発生から約4分30秒で、全員の点呼を完了した。
その後、近隣の工場で火災が発生したとして、学校に避難してきた園児たちとともに根岸森林公園へ移動。3年生が園児の手を引き、歩調を合わせながら約30分かけて避難を完了させた。
訓練終了後、生徒たちは「本当の災害時には、落ち着いて園児を引率してあげられるかどうか」と不安を口にした。また、この日の訓練に同行した坂本連区長が「平日は地域の人が区外に出かけていることもある。災害が起きた時は、地域の子どもやお年寄りを助けてあげて欲しい」と話すと、生徒たちは真剣に耳を傾けていた。
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