区連会など三者 「学び舎ひまわり」開講 協働の地域づくりを推進
港南区連合町内会長連絡協議会(区連会/高森政雄会長)と港南区役所(大貫一幸区長)、NPO法人「市民セクターよこはま」(中野しずよ理事長)の三者による協働事業として、地域で活動する区民と区職員が一緒に学ぶ、「学び舎(まなびや)ひまわり」が9月19日に開講した。
学び舎ひまわりには、自治会町内会の会長・役員や民生委員・児童委員などの各種委嘱委員、ボランティアなど地域づくりに携わっている区民20人と、地区担当など地域づくりに携わる区職員10人が参加。講義や事例紹介、グループワーク、現地見学など全6回のプログラムを9月19日から来年2月まで行う。
プログラムのコーディネートは地域運営支援で実績のある市民セクターよこはまが中心となって行う。区民と区職員が同じテーブルで学ぶことで、様々な経験やノウハウ、地域への思いを共有し、互いに協力をしながら地域の課題を解決する力を養うのが目的だ。加えて次世代の地域活動を担う区民や、地区担当としてキャリアの浅い職員も参加しており、人材育成の場としても期待されている。
来年度以降も継続していく方針で、こういった学びの場を将来にわたって継続していくために、区連会と区役所、市民セクターよこはまの三者は学び舎ひまわりの開講に先立ち、区役所内で対等な関係で協働による地域づくりを進めるとした覚書と横浜市市民協働条例に基づいた協働契約を区役所内で締結した。区連会を含む三者での協働契約は市内でも初めてのケースだという。
学び舎ひまわりの第1講は港南中央地域ケアプラザで実施された。一級建築士でまちづくりコーディネーターの山路清貴さんの講演後、地域別の大きな白地図を使い、施設や生活圏を確認しながら街のことを理解する作業を行った。
学び舎ひまわりに参加した吉原南町内会の佐藤正市会長代行と、今年から地区担当となった区職員の黒川幸夫係長は街の理解と共に「顔見知りになれたことが大きい」と口を揃えた。
校長を務める区連会の高森会長は「学び舎ひまわりが、地域のリーダー育成につながれば」と語ったほか、大貫一幸区長は「職員が区民と一緒に課題を考える場になれば」とそれぞれ大きな期待を示していた。
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