笹下川再生プロジェクト実行委員会の代表として清掃活動などに取り組む 青木 勝伸さん 笹下在住 74歳
子どもにもホタルの光を
○…笹下川でホタルが見られるように――。そんな思いで始まった再生プロジェクトのこれまでを振り返り、「以前の川には自転車や古タイヤも捨てられていたけれど、ずいぶんきれいになってきた」とかみしめる。一方で「ホタルが暮らせるようになるには、あと10年はかかるだろうな」。ホタルのエサとなるカワニナ、そのまたエサとなる水草が生育できるような川にすることが目下の課題だ。
○…2010年に立ち上がったプロジェクトに参加するようになったのは「今までいろんな人にお世話になってきた。その恩返しのためにボランティアをやりたいと思っていたところだった」。春から秋にかけては毎月川の清掃に取り組んでいるが、「正会員は10人ちょっと。できることには限りもある」と課題を口にする。そのため再生プロジェクトの会員増強を目標の1つに掲げている。
○…故郷の福島県西白河郡矢吹町には、阿武隈川水系の隈戸川が流れる。父親に連れられ、泳いだり魚釣りをしたりと幼いころから川に親しんだ。「ウナギなんかも釣れたよ。初めてナマズを見たときは、『オタマジャクシのオバケがいる』と思って驚いたなぁ」。ホタルも町のあちらこちらで見られ、「あの景色を今の子どもたちに味わわせてあげたら喜ぶんじゃないかな」。一方で、「みんな肥後守(ひごのかみ)(簡易ナイフ)をポケットに入れてさ、竹とんぼも作って遊んだけど、今の子どもはそれができなくてかわいそうだよ」と憂いもする。
○…製鉄機械のメーカーに勤めた現役時代は、「地域には友達がいなかった」という。今では男の料理教室やウクレレサークルを運営するなど、「地域でいろいろと忙しい」と生活はすっかり逆転した。自身のルールは「人にされて嫌なことはしない」。世の中にはさまざまな人がいる。「相手の事情も分からず余計なことは言えない。だから無口なんだよ」。言葉は少なくとも、信念は揺るがない。
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