神奈川中央交通株式会社は、バス路線として横浜市内で初めての乗り継ぎ割引を3月26日からスタートさせた。栄区上郷町の「紅葉橋(もみじばし)」バス停での乗り継ぎが対象で、ICカードの利用で適用される。
同社では地域からの要望を受け、約5年前から今回の割引制度を検討してきた。当初は新規路線を求める声があがっていたが、実現は難しく、代替案として既存の路線を活用した割引制度の実施に至った。
割引が適用されるのは、環状4号線の神奈中車庫前交差点と上郷交差点の間にある「紅葉橋」バス停での乗り換え。現在、同バス停には栄区の庄戸や野七里方面と港南台駅や大船駅を結ぶ路線などが運行し、同バス停を通る全ての路線が割引対象となる。
割引はICカード「パスモ」「スイカ」を利用した時のみに適用され、現金・定期券・回数券などでの利用時は適用されない。1台目のバスに乗車して運賃を払った時間から90分以内に同バス停で乗り継いだ場合に、乗り継ぎ後の運賃が割引される。割引額は大人100円、小児50円、大人障害者50円、小児障害者30円。
神奈川県内の同社バス路線では相模原市、小田原市、二宮町で同様の乗り継ぎ割引を実施しているが、横浜市内では初の実施となる。
地域の要望実る
同社のバス路線が通る庄戸地域では、住民らが10年ほど前に「庄戸バス委員会」を設立。同委員会では地域を支える交通手段であるバスに関する意見・要望などを同地域にある5つの町会からくみ上げて検討し、必要に応じて同社などへ伝えてきた。
これまで庄戸から大船駅へ行く際は1本のバスでは行けず、乗り継ぎ時には2路線分の料金がかかっていた。同委員会では「少しでも安く利用できることは若い人たちも助かるし、ありがたい」と話している。
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