個人宅の庭を開放して季節の花や緑を楽しむ取り組み「オープンガーデン」が栄区内で広がりつつある。庄戸と東上郷町の「風の丘オープンガーデン」では5月18日(金)と19日(土)に約10カ所の庭を巡るイベントを開催する。今年で3回目を迎え、すそ野を広げようと、世話人らがイベントの仕組みづくりを模索している。
「それぞれ個性のある庭を楽しんでほしい」。そう話すのは「風の丘オープンガーデン」の世話人代表の岩竹幸子さんとメンバーの後藤陽子さん、佐々木信子さん。
庄戸と東上郷町は栄区の東側に位置し、昭和40年代に宅地開発が進んだ。市民の森に囲まれた丘陵地で緑が多く、庭先で園芸を楽しむ人も多い。20年ほど前から個人的に庭を一般開放する人が増え始め、口コミを頼りに楽しんでいたという。
「散歩をしていても庭をきれいにしている家が多い。だったら見せてもらいたい」。地域全体で実施してみようと、オープンガーデンのイベントを3年前に初めて企画。それぞれの庭を「風吹き抜ける芝ガーデン」「緑の隠れ家」「迷路のバラとおしゃべり」などと命名し、昨年は8軒が参加した。
今回は約10軒が参加する予定。ゆっくり巡って3時間ほどで楽しめる行程を企画している。中には持参したお弁当を食べることができる場所やトイレを貸し出す場所を設けるという。
庭の一般開放は午前9時から午後4時まで。当日は庄戸郵便局に案内マップを掲示するほか、世話人の庭先でもマップを配布する計画だ。
栄区全体に普及を
栄区内のオープンガーデンの取り組みは庄戸・東上郷町地区のほか、桂台地区でも行われ、今年で8回目を迎えるほど盛ん。昨年5月に栄区役所が主導して両地区のオープンガーデンを巡るツアーを開催した経緯もある。
「栄区がオープンガーデンの街になるといい」と岩竹代表。「各地域に世話人を置き、取りまとめる形で参加者を募る仕組みができるといい。旗を作ってそれを目印に区内のオープンガーデンを楽しむことができるようになるといい」とアイデアを温めている。
「風の丘オープンガーデン」に関する問い合わせは、岩竹さん(【電話】045・894・4242)へ。
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