栄区役所(小山内いづ美区長)と栄区田谷町で「野天湯元湯快爽快たや」を運営する株式会社神奈中スポーツデザイン(岩本健司社長)が、災害時に栄区民に対して同施設から飲料水や入浴の機会を提供する協定を結んだ。先月30日、栄区役所で締結式があった。
同店は、天然の黒湯源泉と医療用炭酸泉が融合した「漆黒の炭酸泉」や洞窟塩サウナといった14種類の浴場とサウナがあり、約300人が入浴できるという。飲食施設やリラクゼーション施設、カットサロンなどを備えるほか、上水道を18トン備蓄できる大型タンクがある。
今回、協定を締結した内容は、災害があった場合に栄区民に対し▽被災者などへの入浴機会の提供▽タオルなど入浴機会の提供時の消耗品の提供▽保有する雑用水の提供▽保有する飲料水の提供――することの4項目。被災した区民は無料で利用でき、市が負担する仕組みを導入した。
栄区役所が災害時の飲料水や入浴機会の提供について民間企業と協定を結ぶのは初めてという。
被災者のストレス解消
7月に発生した西日本豪雨の被災地では水道・ガス・電気が寸断された地域もあり、自衛隊が入浴施設を提供した。大阪北部地震では近隣の銭湯が被災者に無料開放する動きも広まった。
被災地での入浴支援は衛生面だけでなく、被災者の精神安定やストレス解消の面でも大きな効果があると指摘されている。
岩本社長は締結式で「地域の皆さんのご愛顧に応えたいという観点で今回協定を結んだ。被災された方やボランティアの方、様々な方にストレスや不便さを解消してもらうために利用してほしい」と話した。
小山内区長は「区民の皆さんにとって、いざという時のストレス解消や安心感につながる。今回の協定締結は本当にありがたい」と話した。
|
<PR>
港南区・栄区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|