北見家と山野井家
「江戸時代の上大岡村は旗本の荒川氏と倉橋氏の両氏が領主だった。そのため倉橋氏の名主だった『北見家』と荒川氏の名主だった『山野井家』には歴史を伝える多くの古文書が残る」―。
神奈川大学の名誉教授で港南区上大岡東在住の田上繁さん(71)を中心とする市民グループ「横浜市港南区歴史研究会」がこのほど、上大岡村(現在の上大岡東、上大岡西、港南中央通に相当)の古文書をとりまとめた「山野井家文書 史料集」を刊行した。県立公文書館や同家に残る古文書から56点を選定して活字化したもので、港南図書館などの公立図書館や大学図書館に寄贈した。一般に閲覧できる状態にある。
田上さんはもう一方の「北見家文書 史料集」を2012年に別グループの取り組みとして完成させており、「北見家と山野井家の2つの史料が揃った。これではじめて上大岡村全体の歴史を分析できる」と田上さんは刊行に胸をなでおろす。
編集に携わったメンバー15人は田上さんを講師として古文書の読み方を学び、歴史を研究しながら古文書撮影や文書整理に携わった。「地域の人が地元の古文書にふれて、先人の生きた様子を感じ取ることにはとても意義がある」と田上さん。また「上大岡村を理解する上では隣接地域との関係を追及することも必要」として今後の展望を語った。
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