横浜市は3日、都市計画マスタープラン栄区プラン『栄区づくり方針』の改定素案を発表した。前回の策定から14年経過し、社会状況や区民の意識変化に伴う対応が必要となった。きょう13日と15日には説明会を開く。
都市計画マスタープランは地域の都市計画に関する長期的な基本的方針。まちづくり方針は概ね20年後を見据えた将来像や取組を示している。
改定素案では栄区の現状について、鉄道駅周辺で人口が増加しているものの、開発住宅地の人口が軒並み減少していると分析。また高齢化率は市内で最も高く、40%に及ぶ高い地域があり、幅広い世代の居住を課題としている。
まちづくりの基本理念に「次世代に継承する緑豊かな生活文化都市」を掲げ、まちづくりの目標を▽快適性の高いまちの形成▽道路・交通体系の整備と維持管理▽自然に囲まれた生活ができるまちづくり▽地域による支えあいのあるまちづくり▽災害に強いまちづくり――とした。
将来の都市構造図では「本郷台駅周辺」と「大船駅周辺」を生活拠点とし、桂台地区周辺を身近な商業・福祉・就労需要に応える「生活支援拠点」と位置付けた。
市民団体が緑地保全を求めたものの、開発を含む都市計画が決定した上郷猿田地区について、上郷東地区のまちづくり方針で「舞岡上郷線周辺は都市計画決定に基づき、今後の土地利用転換に際しては地域の自然環境や歴史資産などの周辺環境に配慮しながら、魅力的でバランスのとれたまちづくりを進める。自然を生かした2つの都市公園を整備する」と示した。
7日に上郷地区センターで説明会が開かれた。きょう13日に笠間地域ケアプラザ(午後7時〜8時)、15日に栄区役所(午前10時〜11時)でも説明会を開く。栄区役所は1月18日まで市民意見を募集する。改定素案は栄区役所区政推進課や栄図書館などで閲覧できるほか、栄区役所のホームページで見ることができる。
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