緑の少ない市街地に公園を――。横浜みどり税を活用した港南区の「最戸一丁目公園」がこのほど完成し、開園を迎えた。緑を実感できるようにと樹木や芝生を植栽し、早くも親子連れなどの憩いの場となっている。
公園の所在地は港南区最戸一丁目86番1で、旧南土木事務所跡地の一画。面積は1304平方メートルで、ほぼ半分の654平方メートルを芝生などの緑で占めている。整備を担当した市環境創造局によると、当該地は南区との区境にあるため、両区の住民から親しまれるようにと園内には港南区の木「クロガネモチ」、港南区の花「アジサイ」のほか南区の花「サクラ」を植栽したという。
園内にはすべり台などを備えた複合遊具のほか、健康器具やベンチ、パーゴラ(藤棚)が設置されている。同園はイトーヨーカドー横浜別所店のすぐそばということもあり、家族と公園を訪れた男性は「きれいに整備され、買い物ついでに立ち寄りやすくていい」と話した。
今回の財源に活用された「横浜みどり税」は、緑の減少に歯止めをかけ、「樹林地を守る」「農地を守る」「緑をつくる」ことを目的とした「横浜みどりアップ計画」のために市が2009年度から実施しているもの。この財源を活用し、特に緑の少ない南区、鶴見区、神奈川区、中区、西区を中心に、緑への土地利用転換として公園整備が進められている。
最戸一丁目公園は、鶴見区の下野谷町三丁目公園(市立鶴見工業高校跡地)、西区の伊勢町もくせい公園(県職員住宅跡地)に続き、同事業により整備された公園としては3カ所目となる。
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