特定非営利活動法人「港南歴史協議会」が編集を進めてきた郷土史「親子で読む ふるさと港南の歴史」をこのほど発刊し、11月21日に港南図書館でお披露目が行われた。イラストや写真を多用することで、広い世代に親しみやすい郷土史をめざしたという。
港南区にも郷土史はあるが、子どもに親しみやすいものがない――。港南歴史協議会は従来から様々な切り口で区内の歴史をまとめて書籍を発行してきたが、今回のテーマは「親子で読む」。同協議会の茅野眞一さんは「港南区の発展のためにも幅広い世代が地元を知って愛着をもつことが大切。子どもに教える親世代にも改めて知ってもらいたい」と話す。
そのため漢字に読み仮名をふり、全ページに大きくイラストや写真を入れているのが特徴だ。港南図書館で11月21日、お披露目を兼ねて開かれた歴史講座の中で同協議会の小宮まゆみさんは「作り手はつい文章で多くを語りたくなるけれど、今回は一貫した方針でコンパクトにしました」と編集作業を振り返った。
同書は47のエピソードで区内の歴史を語る内容となっており、巻末には付録として区内の史跡をめぐる見学コースなども掲載している。
オールカラーのA4判116ページで販売価格は800円。現在、港南台タウンカフェ(ブックスキタミ2階)、いちょう坂カフェ(上永谷駅そばLウィング2階)で販売中。問合わせは同会・須藤さん(【電話】045・824・2176)へ。
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