栄区の豊田小に通う小野塚ななほさん(6年)が8月29日、第21回全日本少年少女空手道選手権大会に出場し、6年生女子の「形の部」で5位入賞を果たした。小野塚さんは長沼町内会館などで稽古をしている「黎明会」に所属しており、「先生や親、道場の仲間のおかげ」と話している。
「初めての全国大会は楽しい気持ちばかりで、緊張せずに力を出せたのが良かった」。そう振り返る小野塚さん。実は昨年も県大会で優勝を果たしたが、コロナの影響で全国大会は中止を余儀なくされたのだった。
全国の舞台に立つチャンスを失った小野塚さんだったが、下を向くことはなく、「悲しいとか残念な気持ちはなかった。来年また勝てばいいんでしょ?と思っていた」。その言葉通り、今年の県大会でも優勝し、念願の全国大会で入賞まで果たした。
良きライバルと共に
小野塚さんが空手を始めたのは1年生の時。同い年で友人の佐々木唯乃さんが通っていた黎明会に共に通うようになったという。2人は今年の県大会では形の部で1位、2位になり、また組手の部でも小野塚さんが3位、佐々木さんが4位に入賞した。黎明会で2人を指導する師範の秋山聡さんは「良き仲間であり、良きライバル。お互いがいたから、2人とも力を伸ばすことができたのだと思う」と話す。
佐々木さんが「(ななほさんは)とにかく明るくてプラス思考」と評せば、小野塚さんも「いろんな友達がいるなかで、空手では一番のパートナー。同じ道場に良きライバルがいたから、気持ちを込めて練習してこられた」と思いを語る。
黒帯として手本に
小学生として最大の目標にしていた大会を終えた小野塚さん。「たぶん自分は、上手さや速さではなくて勝つ気持ちの強さが一番の武器」と笑顔を見せる。
同じ道場には後輩たちも多く通っているため、「黒帯の立場としてみんなのお手本にならないといけない。先輩たちにしてもらったみたいに、声をかけて応援してあげたい」と力を込めた。
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