書道文化の発展啓蒙とともに日本文化の維持継承を目的とした全日本書芸文化院はこのほど、第50回全書芸展の入賞作品を発表し、公募部門「I部かな」で港南区日限山在住の森慶子さんの作品が最優秀作品の文部科学大臣賞に選ばれた。森さんは「びっくりした。そんなことがあるんだ」と受賞に驚く。
第50回全書芸展の公募部門には高校生以上の498点の応募があった。「かな 」で応募した森さんは『古今和歌集』の中から歌二首を組み合わせ作品を完成させた。「ひぐらしの鳴く山ざとの夕ぐれは 風よりほかにとふ人もなし」と「秋の野に人まつ虫のこゑすなり 我かとゆきていざとぶらはん」の二つを濃淡や文字のバランスを考慮し、立体感ある書に仕上げた。
2018年から栄区小菅ケ谷にある華桂書道教室(杉浦華桂主宰)に通い、古典に立脚した純正書道を習い始めた。入会当初は「(字を)直されている意味もわからなかった」と提出した書が朱液だらけになった。書道辞典で書く文字をしっかり見て調べてから、文字を書く練習を3年間繰り返した。杉浦主宰の教えもあり、「最近は直されている意味が少しずつ分かるようになってきた」と森さんは話す。
12月20日(月)まで公募「第50回全書芸展」を国立新美術館(港区六本木7の22の2)で開催。10時から18時まで(最終日は14時閉展)。入場無料。展示作品数は1309点となる。
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