栄安全運転管理者会の会長を務める 佐々木 克巳さん 栄区笠間在住 48歳
感謝を忘れず、恩返し
○…一定台数以上の自動車を使用する事業所で選任され、交通安全や事故防止を呼び掛ける「安全運転管理者」。区内68団体が加入する栄安全運転管理者会の会長に、このほど就任した。前会長からの指名を受けての就任に「押しに弱いからね」と苦笑いするも「やるからにはしっかりとやるよ」と熱意を燃やす。
○…本業は土木工事や舗装工事を請け負う、有限会社「浜建」の社長。「うちは若い社員が多いから交通安全教育はしっかりとやりたい。会長として恥ずかしくないようにね」と語る一方、「従業員は自分の家族と一緒」と深い愛情をのぞかせる。「自分は周囲の人に恵まれている。会社も協会の活動も、協力してくれる人がいないと成り立たないからね」
○…生まれも育ちも栄区で今も区内在住、と地元一筋。「約半世紀ここから出ていない」と語る姿には、街への強い愛着がにじむ。野球に熱中した少年時代を経て高校、専門学校を卒業。旅行会社に就職したのは20歳の時だ。3年間勤めた後、父が興した「浜建」に入社した。きっかけは父が体調を崩したことだった。「代わりに自分が従業員の面倒を見なきゃ、という思いが強かった。当時はこういう『星の下』に生まれたんだな、と思ったよ」と懐かしむ。36歳の時に社長に就任。従業員たちの「父」となり日々奮闘した。
○…社長として多忙を極める傍ら、協会の職務にも奔走。根底にあるのは感謝の念だ。「この街に育てられてきたから恩返ししたかった。大変だけどこれも『星の下』かな」と朗らかだ。「ここ数年、安全啓発のイベントがあまり出来ていない。中止にするのは簡単だけど、どういうやり方でどうやって人を集めるのかを考えないと」とコロナ禍でも前を向く。
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