4月から港南スポーツセンターの所長を務める 後藤 喜彦さん 保土ケ谷区在住 30歳
スポーツで地域課題解決
○…1980年の開館以来、年間約30万人が利用する港南スポーツセンター。コロナ禍で落ち込んでいた利用者数も、徐々に回復傾向にある。「アットホームな通いやすい施設にしたい。スポーツをしない人も気軽に立ち寄れる場所にしていきたい」。地域スポーツ活動の核となる施設を若い力でけん引する。
○…金沢区出身。小中と野球や剣道に打ち込み、高校では流行した漫画の影響でアメリカンフットボール部に入部。じん帯のけがや骨折を乗り越え、県選抜に選出された努力家だ。「体重を増やすためいっぱい食べさせられて食事が嫌いになりました」と笑って当時を振り返る。大学では、子どもと関わることが好きだったため教員を目指し勉学に励んだが、4年時に始めた金沢スポーツセンターでのアルバイトが人生の転機に。
○…スタッフとして子ども向けイベントの手伝いなどに精を出す中、人に教えることの達成感や喜びを感じ、「スポーツでも子どもに関われる」と進路に迷いが。そんな中、当時の所長の「あなたはここが合ってるよ」の一言で心は晴れた。既に出ていた内定を辞退し、すぐに市体育協会の嘱託職員に応募し合格。栄スポーツセンターで職員生活をスタートし、戸塚、港南の各センターを転任した。
○…自身にとってスポーツは「努力が成果につながるもの」。「日々の小さな成功がいずれ、1本のヒットやゴールにつながる。努力も悪くないな、と思えるはず」と子どもたちにエールを送ると同時に、体力測定の実施などで高齢者の参加も促す。目指すは0〜100歳まで誰もが参加できる地域コミュニティづくり。「運動の楽しさをみんなで一緒に味わい、港南区の課題解決にスポーツで協力できれば」
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