栄区の神奈川県警察学校で12日、入校式が行われ新人警察官322人=写真=が参加した。
入校したのは初任科短期過程第178期(大卒以上)と初任科長期過程第236期(高卒・短大卒・専門学校卒)の計322人。保護者や、黒岩祐治神奈川県知事が見守る中、「辞令交付」や「服務の宣誓」などを行った。
その後、秋本剛学校長が「やりがいのある仕事だが、厳しい道でもある。浮ついた気持ちではできない仕事なので警察官としての覚悟を持ってほしい」と式辞を述べた。また、来賓祝辞では黒岩知事が「きびきびした動きは警察官らしく見える。しかし、それは恐ろしいことでもある。街に出れば新人かどうかは関係なく、市民に見られる。権力を握ることになるが県民目線の警察官になってほしい」と語りかけた。
短期過程は6カ月、長期過程は10カ月で体力のトレーニングや法令の学習などを行い、その後大半は交番勤務となる。
今回の入校生は多くが高校や大学出てすぐに警察官となった人たちだが、中には異色の経歴を持つ人もいる。安部宗寛巡査だ。安部巡査は採用基準上限である35歳で試験を受け合格。元々、山形県のドライビングスクールで教官をしていたが「より交通安全に貢献したい」との思いで一念発起し、警察官を志した。「同期生は10歳以上年下の人ばかりだが、お互いにサポートしあい、頼りがいのある警察官になりたい」と話した。
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