神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港南区・栄区版 公開:2024年8月1日 エリアトップへ

市立中不登校生徒支援事業 全校実施へ計画前倒し 「重大事態の調査結果」受け

教育

公開:2024年8月1日

  • X
  • LINE
  • hatena
日野南中の校内ハートフル
日野南中の校内ハートフル

 横浜市は、市立中学校のクラス以外の校内別室で不登校生徒などの居場所となる「校内ハートフル事業」の計画を前倒しして9月から全146校で開始予定だ。20年3月に市立中学2年の女子生徒がいじめを理由に自殺した「重大事態の調査結果」を受けての対応。

 24年3月の調査結果には、クラスでの孤立感から不登校になった経緯などが記されており、市は不登校になる前の支援策として、教室とは違う安心できる場所、校内ハートフルの全校実施を決めた。当初は、昨年度の55校に25校を追加した80校での設置だったが市教育委員会担当者は「一人でも多くの生徒が校内の安心して過ごせる居場所で孤立させないために前倒しした」と経緯を話す。

2500人規模

 校内ハートフルは生徒本人や保護者の思いを聞いた上で、中学卒業期の長期目標などを定め、個別指導やオンライン学習、個に応じた学びを提供する取り組み。学校課業日の平日週5日、支援員が常駐し、生徒一人ひとりにあった支援方法、社会的自立を二人三脚で目指していく。

 市は20年度に8校で導入。1年間116人の利用があった(1校平均14・5人)。21年度は20校で356人(1校あたり17・8人)、昨年度は55校で942人(同17・1人)と、ここ3年間は1校平均17人台で利用が推移。全校実施した場合の利用者見込みは、約2500人で市立中に通う全生徒の約3%になる。

「半分家で半分学校」

 港南区の日野南中では昨年度から同事業を開始。勉強机や椅子のほか、個室ブース、休憩スペース、本、トランプ、ボードゲームなどもあり、「半分学校で半分家」と支援員は話す。利用する生徒が希望した高等学校に進学できるなど「保護者からも喜ばれることが少なくない」と支援員。日野南中校内ハートフルでは現在、9教科の授業を個別に受ける体制が整備されている。

 市担当者は「9月以降、各校の事例共有や、支援員、担当教員などの情報交換を通じて、事業の質向上に努めていきたい」と話した。

栄区社会福祉協議会

10月22日から11月26日で、全6回の講座を実施

https://sakaeku-shakyo.jp

<PR>

港南区・栄区版のトップニュース最新6

建て替え完了し公田町へ

栄区休日急患診療所

建て替え完了し公田町へ

1日から利用開始

9月5日

リュウゼツランに「別れ」

港南区上永谷

リュウゼツランに「別れ」

港南土木事務所が伐採

9月5日

モンゴルで神輿渡御

栄区在住宮田さん

モンゴルで神輿渡御

クラファンで修繕費募る

8月29日

WEBで整理券事前入手

港南区役所保険年金課

WEBで整理券事前入手

20日から実証実験

8月29日

タッチラグビーW杯で奮闘

港南区在住久保田さん

タッチラグビーW杯で奮闘

全試合出場、チームに貢献

8月22日

極真空手で世界一

上郷中2年川村さん

極真空手で世界一

カザフスタン大会で優勝

8月22日

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 9月5日0:00更新

  • 8月29日0:00更新

  • 8月15日0:00更新

港南区・栄区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

港南区・栄区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年9月10日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook