港南区港南台の杉浦紀子バトンスタジオ(杉浦紀子主宰)に所属する平久井愛由さん(26)と齋藤晟さん(19)が8月4日からスウェーデンで開催されるバトントワーリングの世界大会に日本代表ペアとして参戦する。
バトントワーリングは棒状の手具「バトン」を回転させる「トワーリング」という意味の競技。大会ではバトンの正確なテクニックやスピード感、身体表現の総合演技、エンターテインメント性、ペアのコンビネーション等が評価される。
「チャンスはある」
平久井・齋藤ペアが出場するのはIBTF世界フリースタイル・リズミックトワール選手権大会の18歳以上が参加するフリースタイルペアシニア部門。フリースタイルは課題曲ではなく、自由曲で演技する高度な種目。アメリカやイタリア、フランスなどの代表20ペアが参加し、世界一を競う。同ペアは昨年イングランドで開催された課題曲で演技する「アーティスティックペアシニア部門」で頂点に輝いており、杉浦主宰は「(自由曲の)フリースタイルで優勝するチャンスはある。(ミスをしない)ノードロップで演技できれば」と期待を込める。
週6で練習
平久井さんは普段は湘南信用金庫に勤めている。一方、齋藤さんも大学生のため平日の日中に練習することはできない。港南台の同スタジオや桜岡小学校体育館、栄スポーツセンターなどで週6日、夕方以降に時間を合わせて練習に励む。
ジャズバイオリニストの寺井尚子さんの「ジェラシー」という曲に合わせて、演技する同ペア。曲調に合わせた表現力を磨いている最中だ。「二人がどれだけ世界一になりたいか、その気持ちが大切」と杉浦主宰は二人を温かく見守る。
結成2年目の同ペア、齋藤さんは「フリースタイル部門でも世界一を目指している」とし、平久井さんも「同じ気持ちで演技する」と話す。
同スタジオではフリースタイル部門で2組の世界一ペアを輩出しており2人に期待がかかる。
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