本郷台小学校(原南実子校長)4年1組の児童が、11月に迎える開校50年を記念して打ち上げ花火を上げようと活動を行っている。6日からはクラウドファンディングによる資金集めがスタート。目標の20万円を目指す。
「在校児童だけでなく、卒業生や地域の人と共に50周年を祝うにはどうしたらよいか」――。同クラス29人の児童はそうした課題意識から、地域の人も共に楽しむことができる打ち上げ花火を考案。総合的な学習の授業の中で、花火師への交渉や場所の確保など、実現に向け取り組みを行ってきた。現在は、打ち上げる花火のデザインと、資金集めを行っている段階だ。
11月11日を予定
手段として選んだのがクラウドファンディングだ。担任の小林直樹教諭名義でサイト内にページを開設し、記載するPR文を児童が作成。支援募集が9月6日からスタートした。最初のゴールは実現に必要な20万円。さらに、到達した場合も、打ち上げ本数を増やすために、30万円を目安に支援を募り続ける予定だ。支援は11月1日(金)午後11時まで。16日時点では16万円まで集まっている。
「挑戦的な取り組み」
「自分たちで交渉を行い、資金集めまで行うことは、小学4年生にとってはチャレンジングなこと」と話す小林教諭。クラウドファンディングなどについて調べる中で、「子どもが主体となり打ち上げ花火を行うことは可能」と判断し、取り組みに至った。また、同校では入学当初から地域の人と関わるカリキュラムを多く組んでいる。これまでにも大人と関わる経験を積んでいることも取り組みへの好材料となった。小林教諭は「色々な人に支えられていることを、取り組みを通して知ってもらいたい」と授業の意図を語っている。
また、児童は「50年に偶然在籍している自分たちだけでなく、みんなで祝いたい」「頑張ったので実現したら嬉しい」と話した。
資金が集まった場合、打ち上げは11月11日午後6時から、本郷台駅周辺で行われる。
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