栄区を拠点に今年発足した市民吹奏楽団「横浜ポップスウインドオーケストラ」が11月16日(土)、神奈川県立地球市民かながわプラザのプラザホールで初のコンサートを行う。「観客本位」をテーマに掲げ、普段吹奏楽を聴かない人も楽しめるコンサートを目指す。
同楽団は本郷台在住の会社役員でアマチュアサックス奏者永田尚紀さん=人物風土記で紹介=を中心に今年4月頃に結成。15人のメンバーを集め、演奏会に向けた準備を進めてきた。また、9月には市民楽団としては珍しくNPO法人化。永田さんが理事長に就任した。
11月のコンサートでは「松田聖子コレクション」や「時の流れに身をまかせ(テレサ・テン)」など、誰もが聞き覚えのある有名曲を演奏し、多くの観客に楽しんでもらうことを目指すという。午後1時開場。1時半開演。入場無料。申し込み不要。未就学児入場可。
掲げる3本の柱
新楽団の船出に際し、永田さんが掲げたのが「観客本位」「小さい子どもへの音楽の提供」「NPO法人化」だ。
米国への音楽留学などの経験を持つ永田さん。近年は市民楽団で演奏を行っていたが、団員がやりたい曲を演奏する「演奏者本位」な選曲に疑問を感じたという。そこで、観客が聴きたい曲を演奏する「観客本位」をテーマとし、吹奏楽を知らない人にも選曲のアドバイスを仰いだ。
また、「小さい子どもへの音楽の提供」は自身の子育ての経験から。6歳の息子を持つが「幼い子どもが入れる本格的なコンサートが少ないと感じた」という。そこで未就学児も入場可とし、質の高い演奏を多くの子どもに提供する。
3本目の柱とした「NPO法人化」は、地域社会とのつながりや資金用途の明確化が目的。地域住民に賛助会員になってもらい、団員は良い演奏で地域に貢献するというサイクルの構築を目指す。また、報告書、決算書の作成が必要になるため、不正を防ぐことにもつながるという。
永田さんはコンサートに向け「演奏に合わせて歌っても、踊っても良い。とにかく楽しんでもらいたい」と話した。
コンサートに関する問い合わせはinfo@ypwo.jpまで。
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