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港南台に新規開設 放課後等デイサービス「もえぎのクローバー港南台」

公開:2024年11月28日

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港南台に新規開設 放課後等デイサービス「もえぎのクローバー港南台」

 港南区港南台に12月1日、放課後等デイサービス「もえぎのクローバー港南台」がオープンする。市内10カ所以上で障害児支援の実績を持つクローバー・ワン株式会社が運営。学校や家庭とは異なる時間、空間、人、体験を通して、支援を必要とする子どもたちに向き合う。(オープン前のため取材は「もえぎのクローバーおおくらやま」で実施)

 「もえぎのクローバー」は2015年の設立から、10年間で市内11施設まで拡大。身体、精神、知的、発達など障害の種類や型にとらわれない幅広い支援を行い、子どもや保護者の信頼を集める障害児支援施設だ。「もえぎのクローバー港南台」は12施設目。港南区内では初の開所だが、近隣の戸塚区下倉田や戸塚町、南区弘明寺の施設は満員の状態が続いているという。

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発達支援室
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おもちゃコーナー

 支援の対象は小学生から高校生。特別支援学校や一般校の支援学級に通う子どもが多い。また、障害の程度も幅広く対応。行政から発行される「受給者証」を持つ子どもであれば受け入れる。開所日は月曜日から金曜日。職員が学校まで迎えに行き、夕方自宅に送り届けるまでの時間を過ごす。

豊富な経験を持つ職員

 「もえぎのクローバー港南台」で管理者を務める浦崎了輔さんによると、「もえぎのクローバー」の魅力は充実した研修を受けた職員がいることだという。正社員は全員が強度行動障害の研修プログラムを受講。さらに、保育士、社会福祉士、看護師、教職免許等の資格を持つ職員が多く、多様な知識と経験で支援にあたっている。

 さらに、パート職員も正社員からの適切なアドバイスの下、知識を身に付けているという。「職員間でのコミュニケーションは綿密に行っています。全員が一人の子どもの成長に寄り添って支援を行えるようにするためです」と浦崎さんは話す。

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子どもに寄り寄り添った支援

詰め込みすぎないプログラム

 放課後等デイサービスでは、子どもの成長につながるプログラムを行うのが一般的。「もえぎのクローバー港南台」でもおやつ作り、簡易な実験、公園での運動、工作などが予定されている。週1回から2回ほどのプログラムを行うという。

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自由に絵を描ける大型の黒板

 一方で「プログラムが多くなりすぎないようにすることも心掛けている」とも話す。その理由は個々が成長する機会を奪わないためだ。「プログラムを決め込んでしまうと、絵を描きたいと考えている子どもから絵を描く時間を奪ったり、勉強を頑張りたいと思っている子の勉強時間を奪ったりすることになる。それよりも、できることを伸ばし、成長を促したい」と話す。「自由時間を増やして、個々がやりたいことを行うことで、成功体験を増やしていくことが大切」とより個人に向き合った支援を行う。

家庭にはないよさ

 障害のある子どもを育てる保護者にとって、放課後の時間をどのように過ごすかについてはいくつかの選択肢がある。一つは保護者が家庭で世話を行うことだ。だが、「放課後等デイサービスには家庭にない良さもあります」と浦崎さんは話す。「家庭内でOKとされることでも、他の子どもがいる中では良し悪しを評価される。子どもが社会性を身に付けるトレーニングになります」。複数の子どもがいる〝小さな社会〟での体験が、いずれは大きな財産となる。

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一人ひとりに合わせ対応

 また、比較的障害が軽い場合、学童保育などに通わせる方法もある。しかし、学童は職員に対して子どもの人数も多く、一人ひとりに丁寧に目を向けることは難しい。それに対し、「もえぎのクローバー港南台」では一人の職員が見る子どもの数は2~3人。当然、障害への知識を持ち合わせており、細かい対応が可能だ。

 さらに、幅広い障害、幅広い年齢の子どもを受け入れているため、学校生活や家庭では接することのない多様な人たちと触れ合う機会にもなる。「年上の子がお兄さん、お姉さん的な役割になることで成長することもある」と触れ合いの中での成長にも期待する。

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子ども同士のふれあいも成長の一助に

パートスタッフも募集中

 「もえぎのクローバー港南台」ではオープンにあたりパートスタッフを募集している。ただ、やはり障害のある子どもと向き合う職種。話した内容が理解できない子ども、こだわりがつよい子ども、切り替えができない子どもなど、一般の子どもとは異なる要素も多い。それぞれに対し、配慮が必要となる。それでも浦崎さんは「子どもが笑った時、楽しんでいる時が嬉しい」と仕事のやりがいを語った。

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調理のプログラム

 「障害のある子どもは特に変化が多い。時には1週間単位で様子が変わることもある。そこで、職員全員で子どもを観察し、どのように変化に対応するかを試行錯誤することが、この仕事の醍醐味です」。職員同士のコミュニケーションを密に取り、それぞれの知識をすり合わせながら、子どもに向き合う。離職率の高い福祉業界においては、離職率低め。それもコミュニケーションを密に取っているためだ。「この仕事のために必要なのは、まず子どもが好きあること。そして、観察力。障害への対応は経験するうちに慣れていくため、まずは飛び込んできてほしい」と応募を呼び掛けている。

放課後等デイサービス「もえぎのクローバー港南台」

神奈川県横浜市港南区港南台4-24-1 港南台川原ビル2階A

TEL:045-355-0838
FAX:045-355-0839

http://moegino-clover.jp/

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