港南区の南側、栄区の区境と隣接する横浜市立日野南小学校。創立50周年に際し、同校が歩んできた足跡を振り返る。
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日野南小学校の創立は1974年。学区である日野南は1969年から始まった開発により、住居や子どもの数が増えていった地域。児童数が増加する日野小学校から分離する形で始まった。1975年の4月には新入生を迎えて児童405人、教職員17人で歩みを始めた。開校以前は当時の地名をとって原小学校とする意向もあったが、既に市内で同じ校名があったため、日野の南側、港南区の南端ということで「日野南小学校」となる。当初は体育館やプールがなく、港南プールまで歩いて水泳の授業を実施。その後、1977年に校舎の増築と合わせて体育館やプールも整備された。
開校5年で千人越え
創立以降、児童数は増加の一途をたどり、1979年には34クラス、約1400人にまで増加。校庭に3棟のプレハブ校舎を建てて対応した。同年に「小山方面開校準備委員会」が発足し、翌年には栄区に小山台小学校が設立され、約400人の児童が移った。
その後、児童数は減少傾向に転じ、1992年には400人を下回り、約300人の年もあった。現在は全15クラスで児童数は345人(11月30日現在)。これまで送り出してきた卒業生は4252人となっている。
式典で節目を祝う
11月30日には日野南フェスティバルと50周年記念式典が行われた。
フェスティバルでは児童が生活科や総合的な学習の時間などで学んだことをクラスごとに発表。式典では、職員玄関に設置済みの校銘板、紅白幕、40周年の際に作成された同校イメージキャラクター「ひのみん」が描かれた時計など記念品が贈呈された。終盤には同校の1期生が所属する港南区が拠点の吹奏楽団「U―WINDS」によって校歌などの演奏が披露され、出席者を楽しませた。
式典で、川田由紀校長は「職員の皆さんや50年間ずっと小学校を見守ってくださっていた地域の皆さんを含め、今まで関わってきた方々が作り上げてきたのが日野南小学校」とこれまでの積み重ねを強調。「今まで関わってきた方々へ感謝する気持ちを表すとともに、大空のような心で未来の小学校を素敵なものにしていきたい。その決意の場にしたい」と力強く語った。
日野南小学校50周年実行委員会の庄司直也実行委員長は「私たちが素晴らしい節目を迎えられたのは、これまでに多くの支えがあったから」と感謝を伝え、「学校が100周年を迎える時、6年生は62歳。50年後の子どもたちが今と変わらずに学べるように温かく素敵な大人になってください」と児童たちへ呼びかけた。
祝辞を述べた日野南連合自治会の上田昭則会長は「この式典には学校と関わりのある地域の皆さん全員が出席しているわけではないですが、この場にいない多くの人もお祝いしてくれていると思います。改めて創立50周年おめでとうございます」と話した。
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