障害者週間(12月3日から9日)の取組として、内閣府は心の輪を広げる障害者理解促進事業を都道府県・指定都市と共催し「心の輪を広げる体験作文」と「障害者週間のポスター」を募集し、優れた作品を表彰している。このほど、同事業の横浜市最優秀賞が決定し、小学生区分の作文は大野陽夏さん(永野小6年)、ポスターは小野寺悠眞さん(港南台第三小4年)と、港南区の児童2人だった。
「平等」作文に
心の輪を広げる体験作文の募集テーマは、「出会い、ふれあい、心の輪―障害のある人とない人との心のふれあい体験を広げよう―」。永野小に通う大野さんは補聴器をつけている友人とのエピソードを題材に「私が考える『平等』」という作文を400文字詰め原稿用紙2枚余りにまとめた。社会の授業でのグループ討論の際に、補聴器をつけた友人とクラスメイトとのやりとりを目にした大野さんは、その人にあった声の大きさで話すことが真の平等だと作文で表現。「平等とは、みんなに全く同じ対応をすることだと思っている人が多いと思います。ですが、私は一人ひとりに合った対応をし、結果的にみんなが困っていないというのが平等だと考えます」と作文に記載し、「私が考える『平等』を広げ、世の中をより明るくしていきたいです」と文末を結んだ。
最優秀賞の大野さんは「夏休みの自由研究として1カ月弱で完成させた。(最優秀賞をもらい)嬉しい」と笑った。
車いすバスケ絵に
障害者週間のポスター募集テーマは、「障害の有無にかかわらず誰もが能力を発揮して安全に安心して生活できる社会の実現」。港南台第三小に通う小野寺さんは、パリ2024パラリンピック競技大会の車いすバスケットボールの試合を題材に鮮やかな色使いでポスターを仕上げた。作品名は「車いす サイコー‼」。小野寺さんは「バスケットゴールに簡単にシュートを入れている選手を見て描こうと思った」と話し、栄区にある絵画教室で同教室の先生に指導してもらいながら作品を描いた。
過去にも世界こども図画コンテストで国内優良賞になる作品を描いた腕前の小野寺さんは最優秀賞に「嬉しかった」と受賞を喜んだ。
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