意見広告・議会報告
被爆80年 核兵器廃絶に向けて前へ 横浜市会議員 みわ智恵美
昨年、日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)が、ノーベル平和賞を受賞しました。
授賞式でノーベル委員長は「日本被団協と被爆者たち(広島および長崎への原爆攻撃の生存者)の絶え間ない努力が、核兵器使用から私たちを守るための道徳的・国際法上の防波堤を築く過程に強く貢献してきました。核のタブーを築きあげていくにあたり、彼らの貢献は他に類をみないものでした」と賞しました。
また、被団協代表委員の田中熙巳さんは、世界に向けて「核兵器も戦争もない世界の人間社会を求めて共に頑張りましょう」と呼びかけました。
横浜市会は被団協事務局次長の和田征子さんをお招きして17日に受賞記念の「平和講演会」を開催します。
私たちは、市民を対象とした「講演会」を市主催で開くよう求めています。
昨年、市庁舎ロビーに、広島の高校生が被爆者の話を聞いて描いた被爆の実相を伝える絵が展示されました。この絵を見た被爆者は「私の記憶、私の分身です」と語られています。何気ない市民生活の中に展示されていることの意義を感じます。「核のタブー」が薄れている今、核兵器が人類に与える凄惨な実態を目にし耳にすることは大切なことではないでしょうか。
今年は、広島・長崎への原爆投下、そして終戦から80年。ロシアのウクライナ侵攻もイスラエルによるパレスチナ・ガザへの無差別軍事攻撃も終わる年に。被爆国日本政府が「核兵器禁止条約」を批准し、世界の核兵器廃絶へのかじ取りをするよう市民のみなさんとも力を合わせて進みたいと決意しています。
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