30周年を迎える栄区訪問看護ステーションの管理者を務める 齊藤 祐子さん 公田町在勤 50歳
「理想の最後」目指して
○…末期がんや難病、重度障害などがある人の自宅に出向いて身体的、精神的な看護を行う栄区訪問看護ステーション。17人の職員を束ねる管理者に就任して4年目。若手時代に経験した筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者との出会いで、緩和ケアの重要性を実感して以降、看取りのケアに注力してきた。これまでの日々を「皆さんから、元気や学びなど、多くのものをいただいてきた」と引き締まった表情で振り返る。
○…看護系の学校に進学した後、横浜栄共済病院に就職するが「困っている人の自宅で寄り添いたいという考えがずっとあった」という思いのもと、港南区で訪問看護を行う施設に転職。「何かを諦める選択が多くなってくる当事者と会って、精神的なケアをもっと学びたいと思った」と当時の心境を明かす。その後、緩和ケア認定看護師の資格も取得した。
○…趣味は占い。中でも、人が生まれた時の天体の配置から、その人の性格などを読み取る西洋占星術に熱中している。管理者に就任して人間関係に悩んでいた時期に出会い、その理論を自ら学んだ。「占いのおかげで人によって見ている方向や考え方が違うことを改めて実感できて、気持ちが楽になった」と笑みを浮かべる。
○…プライベートでは、「空の音〜ソラノオト〜」という大切な人を亡くした人同士で語らうサロンを運営。「辛い経験をした人たちが帰る頃には少し顔が明るくなっている。ニーズを感じるし、やりがいもある」と話す。今後の目標は、より緩和ケアに注力すること。「その人が最後までその人らしくいられるような看護をスタッフと共に継続していきたい」と、次の30年に向けて地域医療に尽力する姿勢を見せた。
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