2月3日に的射を行う鹿嶋神社の総代 福嶋 浩之さん 上大岡東在住 48歳
伝統を継承する一投
○…厄年の人が”鬼”と書かれた大きな的を担いで町内を練り歩いて厄を集め、弓で射抜いて燃やすことで穢れを祓う厄除け行事「的射(まとい)」。鹿嶋神社の神事などを支える世話人会の総代として、2月3日の本番に向け、準備に余念がない。「年々訪れる人が増えている。子どもから大人まで多くの人に観てもらいたい」と期待に胸を膨らませる。
○…鹿嶋神社の的射は元禄時代より始まったとされているが、第二次世界大戦で中断。昭和59年に復活するまでの約40年間途絶えていたという。「私が子どもの頃、神社では的射や他の神事が行われていなくて寂しかった」。しかし、だからこそ今の子ども達には神社の行事を通じて楽しい思い出を残してもらいたいと強く願う。現在では、1月には無病息災を願う「どんど焼き」、8月には神輿を担ぐ「例大祭」と年間通じて神事を行っているが、その活動の原動力は子ども達の存在だ。「復活した的射を二度と途絶えさせたくない。派手にやるのではなく、継続していくことが大事なんだ」と言葉に自然と力が入る。
○…普段は(有)セドの代表取締役として不動産管理をしているほか、横浜港南ロータリークラブの社会奉仕委員長、上大岡第二町内会副会長を務める。社長業や奉仕活動、地域活動と忙しい毎日だが、小学2年生の息子と過ごすひと時が一番の楽しみなのだとか。「なかなか時間がないけど、たまにサッカーをする。可愛くて仕方ない」と目じりを下げ、たちまち優しいパパの顔に。息子も毎年的射を楽しみしているそうだ。
○…当日は小さな子どもも大人に手を添えられて弓を引き、思いは手を通じてしっかりと受け継がれていく。「この経験はきっと強く記憶に残るはず。子どもたちにとって上大岡が”ふるさと”になれば嬉しい」。上大岡に生まれ育った生粋の”上大岡っ子”は、次代を担う子どもたちに先輩らの思いや伝統、技術の継承に情熱を燃やしている。
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