新人議員による市政報告【16】 区保有広報車の有効活用を 公明党横浜市会議員団 安西ひでとし
横浜市は各区で保有している公用車にスピーカーを搭載し、震災など有事の際には広報車として使えるようにしています。東日本大震災を契機に全市で約70台から約200台まで増えましたが、被災時に活用できる体制なのか不安があります。そこで、決算第二特別委員会で質問しました。
広報車は災害時に補助的な広報ツールとして位置づけられていますが、実際の運用方法は区ごとに定めるとのこと。一部の区では交通安全キャンペーン等で活用しているとのことですが、震災はいつ起きるか分かりません。防災訓練で積極的に活用し、課題を踏まえながらマニュアル化すべきだと考えています。
市内における同報無線の設置は沿岸部だけにとどまっていますが、広報車はその代替手段になります。また、情報が集まる地域防災拠点ではなく、自宅で避難生活をしている人への広報手段としても有効です。せっかくの広報車が無駄とならないように要望しました。
温暖化対策を海で
海水や海藻、貝類など海洋資源が二酸化炭素を吸収することを「ブルーカーボン」と呼び、地球温暖化対策の1つとして最近注目を集めつつあります。
そんな中、市地球温暖化対策事業本部と横浜・八景島シーパラダイスは協働で、ブルーカーボンの実証実験を昨年度から始めており、私も視察をしました。
八景島内の実験海域では、貝類や海藻などが育成され、二酸化炭素がどの程度削減できたか効果測定を行っています。今後はブルーカーボンによるカーボンオフセットなどの経済的価値を検討していくとのことですが、横浜市は南北に長い沿岸部を持つため、温暖化対策としては非常に有効であると感じました。
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