安部幼稚園の園児の言葉を「口頭詩」として集めた「『あべっこ』100選」が9月に出版された。
口頭詩とは、「まだ文字が書けない園児の代わりに、大人がその言葉を書き留め、詩にしたもの」と安部奈穂副園長。同園では40年ほど前から、子どもたちが発する日常の何気ない言葉を書き留めるよう保護者に勧めており、現在は父母の会の活動の1つである文化部「あべっこ」が、毎年数冊の冊子にまとめている。
今回の本は、長年の作品の中から安部富士男園長と安部奈穂副園長が100選としてとりまとめたものだ。
安部副園長は口頭詩について、「子どものつぶやきに耳を澄ますことは、子どもにとっても幸せなひとときになる。その言葉には、大人が改めて気付かされることが多い。忙しさの中で受け止め損ねてしまいがちなものだからこそ、多くの発見があるはず」と笑顔で語り、「大きくなってからも、読み返してみるという味わい方も」と話していた。
同著は同園の事務室などで購入できる(税抜1500円)。問い合わせは、事務局【電話】045・822・0383まで。
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