学校法人安部幼稚園(港南区芹が谷4の13の26/安部富士男園長)が創立から今年で50年を迎えた。
同園は安部園長が1965年に創立。幼児園としてスタートし、翌66年に幼稚園となった。その後、77年に学校法人となり、現在に至っている。安部園長は「50年を振り返るとあっという間だった。園児たちの優しさや、保護者、地域の方々の温かい支えのおかげでやってこれた」と話した。
創立当時、園の周りは芹が谷団地に入居が始まったばかりで、緑の多い山々に囲まれており、「芹が谷小学校のあたりは牧場だった。よく園児と牛を見に行き、園に戻って牛の絵を描いたりしていたよ」と安部園長は笑顔で振り返る。
また同園は、自然とのふれあいを大事に保育を行っており、約3500坪の広大な敷地には、栗やキウイ、ブドウなどさまざまな植物を栽培するほか、ヤギやチャボ、ウサギなども飼育している。現在は年少から年長まで176人の園児が通っており、これまでに約6000人の卒園生を送り出してきた。
通園も「育ちの場」
港南区外から通う園児もいる中、同園は一貫して幼稚園バスを運行しない方針を守っている。「日常の何気ない子どもの気づきを大事にしたい。親子で一緒に登園する時間にも、それを感じてもらえたら」と安部奈穂副園長は話し、「子どもも大人も、関わった人が幸せになれる幼稚園であれたら」と思いを語った。
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