港南区の笹下台第一公園で6日、セブンイレブンによる移動販売が始まった。高台にある笹下台団地の住民からの要望を受けたもので、永谷地区・下永谷地区でも住民ニーズを受け、今月下旬から移動販売が始まる。
「みんな坂を下って歩いていくことはできるが、上りは厳しい。買い物で重い荷物がある時はなおさら」。
そう話すのは笹下台団地のシニアクラブ「笹寿会」の会長を務める岡田正紀さん(80歳)。430世帯の同団地は65歳以上の住民が46%を占め、クラブにも100人以上が所属する。団地のある高台には商店ばかりか自販機さえなく、バス停も坂の下にあるのみ。そのため、従来は港南中央地域ケアプラザが港南中央駅から同団地まで買物支援の車両を運行していたが、それも月に1回程度がやっとだった。
移動販売初日となった6日、笹下台第一公園に停められた販売車では1時間にわたり、パンやお弁当、菓子類、冷凍食品が販売された。価格は店舗と同じで、住民の声を反映して野菜や容量の多い飲料なども並んでいる。
移動販売を担うのは直営店のセブンイレブン横浜杉田3丁目店(磯子区)。港南区と同時に金沢区でも区役所や区社会福祉協議会、地域ケアプラザの協力を得て販売が実現した。同店担当者は「お客さん同士が公園で顔を合わせて、世間話で盛り上がる様子もあった。繋がりづくりにも貢献できれば」と話す。
(株)セブン―イレブン・ジャパンは買い物が不便、困難な地域などの買物支援を目的に、全国的に移動販売を展開している。専用車両には4種類の温度の販売ケースを備え、地域ニーズに合わせた約150点の商品を積載しているのが特徴だ。
港南区内では同様に、永谷地区、下永谷地区でも7日にプレ販売が始まり、時間の調整などを経て今月下旬に移動販売を開始する予定という。
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