横浜市立野庭中学校(港南区野庭町/湊浩一校長)で3月25日、閉校式が行われた。新型コロナウイルスの影響で当初予定されていた式典よりも縮小して行われた。閉校式は卒業する3年生と1、2年生に見守られ、静かに46年の歴史に幕を閉じた。
野庭中学校は1974年9月、上永谷中学校の分校として開校した。周辺の宅地開発が進み、生徒数が1400人を超える大規模校になることもあった。ただ近年では地域の少子化とともに新入生が減少したため、近隣の丸山台中学校と統合することになった。
この日は閉校式とあわせて教員の離任式も開かれた。当初は歴代校長や近隣関係者などの来賓のほか、保護者や卒業生も招く予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、規模を縮小して行われた。
あいさつに立った湊校長は「野庭中学校を残すことだけを考えてやってきた。最終的に校長として学校統合を決断した。心残りもある」と心情を吐露しながらも「閉校が決まってから生徒にたくさんの思い出を作ってもらおうと考えてきた。その先生たちの思いを忘れないでください」と話し、「最後の卒業生としてのびやかにバランスよく、これからの人生を生き抜いてください。1、2年生は新しい丸山台中学校の1期生として前向きに頑張ってほしい。新しい学校をつくるわくわく感を楽しんでほしい」と生徒たちにメッセージを送った。
生徒会長の2年生、町井ひなのさんは「コロナの影響で休みになってこの日を迎え、残念な気持ちがある。人数が少ない中、皆と一緒に過ごしてきた。最後の1年はバラバラになってしまうのが悲しい」と目を潤ませ、「自然教室の3日間でみんなの距離が縮まり、仲良くなったのが一番の思い出」と振り返った。
2年生の会田樹さんは「この学校に通うのが当たり前だと思っている。今でも信じられない。楽しい日を過ごした学校から新しい学校へ行くのは不安もあるが、新しい友達ができることを楽しみにしたい」と話した。
今年の卒業生は69人で卒業生総数は8706人。新2、3年生の79人は統合する丸山台中学校に進む。
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