【Web限定記事】横浜地方裁判所長に12月15日付で就任した 團藤 丈士(だんどう じょうじ)さん 日本大通在勤 62歳
身近で頼られる裁判所に
○…前任地の東京高裁から、支部を含め約700人超の職員を有するなど国内有数の規模を誇る横浜地裁の所長に就任し、事務方のトップとして組織を運営。「まずは来庁者の安全・安心のためコロナ対策を徹底し、より利用しやすくしていきたい」と抱負を語る。横浜は中高時代を過ごした神戸に似て親しみを覚えるといい、「辺りを歩いて歴史的建造物を眺めたりと楽しんでいます」
○…裁判官に任官して以来、この道40年弱。その中で印象深いのは、ホテルニュージャパン火災の損害賠償事件を担当したこと。当時は「白黒をつけるために裁判では判決をしっかり出すべき」という意見がある中、事件の担当裁判長は早期の紛争解決を考え和解へと舵を切った。その姿勢に感銘を受け、後に自身が事件を担当する際にも生かされた。また法務省へ出向した際には司法制度改革の担当部署において、国民の司法参加など変化を目の当たりにした経験から「人に価値観を押し付けず、時代の変化や個性を尊重することが大切」と考えを述べる。
○…中学生の時、ラジオで流れていたロック音楽に魅了され、今でもディープパープルなどを愛聴する。「ロックには自由を感じる。服装自由の学校に通っていた時は、長髪でベルボトムを履いて登下校していました。将来はロック喫茶の店長になろうと思っていたことも」と笑いながら振り返る。
○…敷居が高い司法のイメージを打ち壊したいと、掲げるのは「身近で頼りがいのある裁判所」。そのためには「積極的な情報発信と、1人ひとりの問題に寄り添った司法サービスの提供が大切」と力強い。また裁判員裁判など引き続き一般の協力も呼びかけ、「より良い司法へ」と市民と伴走する思いだ。
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