横浜市は6月11日から、港南区野庭町の野庭住宅・野庭団地の再生に向け、民間事業者との意見交換を通じた「サウンディング型市場調査」を行うと発表した。住民の高齢化や施設の老朽化といった地域課題を抱える中、民間のアイデアや提案から具体的な事業へとつなげていきたい考えだ。
市内最大級団地50年経過で課題
野庭住宅と野庭団地は全体で約6000戸を有する市内でも最大級の大規模団地。建設開始から約50年を経過し、住宅や施設の老朽化のほか、人口減少や高齢化に起因する課題を抱えている。中心地にある野庭中学校は地域の少子化に伴う生徒数減少で2020年3月に閉校(丸山台中学校と統合)となり、跡地利用に地元の関心が集まっている。
今回行われるサウンディング型市場調査とは、事業に関心のある法人・グループと市の担当者が直接対話をして意見交換を行うというもの。事業が具体化する前の検討段階から民間事業者の意見や提案を把握することで、効率的な事業検討にもつながり、また市の早期の情報提供によって、民間事業者の参入を期待するといった特徴がある。
今回の対話の対象となっている事業は、【1】野庭住宅の建替え、余剰地の活用、【2】旧野庭中学校跡地の活用、【3】野庭団地の管理の効率化や空き室の流通など、【4】野庭住宅・野庭団地全体の魅力、利便性向上や課題解決に資する民間事業などについて。
市は市営野庭住宅を今後全棟建替える予定で(時期は未定)、棟数を集約して生じる余剰地の活用について検討していくという。
また野庭中学校跡地は現在、暫定的に校庭や体育館の地域開放を行い、災害時の防災活動拠点にもなっている。市は活用のアイデアとして多目的スポーツ広場や病院の整備などを例に挙げながら、民間事業者の提案を求めていきたいとしている。
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