9月15日付で港南警察署の署長に就任した 村野 英明さん 港南中央通在勤 56歳
縁を胸に 安心安全な区に
○…初の署長職に「区の治安の最前線を担う重責を感じる」と気を引き締めるも、「ここは『第二の故郷』。縁に恵まれているなと思う」。港南区は妻の出身地で、区長や消防署長をはじめ、横浜市役所に出向していた頃の知己が数多くいる思い出の地。そして2011年からの約7年は、家族の介護のため毎週末を港南区で過ごす「週末区民」だった。懐かしさと人の縁を胸に、区民の安全安心のため尽力する。
○…港北区出身。幼少期は手先の器用さを生かし整備士や料理人を夢見ていたが、近くに交番があった縁で高3の頃警察官に勧誘された。試験合格後やはり断わろうとするも、祖父が泣いて喜ぶ姿を見て翻意。それでも心は揺れ続け、警察学校入校当日も「本郷台駅から歩きながら、やっぱりやめようかと迷っていたら学校に着いちゃった。今でも思い出すよ」。
○…交番勤務を皮切りに、計10年の機動隊勤務など警備畑を中心に歩んできた警察官人生。職務を全うする中、考え方の幅を広げたのが計約4年・2回の市役所への出向だ。行政や住民と連携して業務を遂行し「向かう方向は同じでもアプローチの仕方は色々あると身をもって学べた。当時の仲間とまたここで働けるのは感慨深い」。
○…趣味は50歳で始めた剣道。機動隊の仲間に教わり、今では三段の腕前だ。機動隊を離れた今も、従兄弟が代表を務める「港南台剣道クラブ」で竹刀を振る。「継続は力なり」を信条に剣道も仕事も鍛錬を続け、「これで大丈夫、と思う日はないよ。思った瞬間に成長は止まる」ときっぱり。剣道の魅力は「階級や世代を超えて多くの人とのつながりができた。それが一番かな」。人の縁を大切にし、第二の故郷をよりよいまちにすべく全力で邁進する。
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