神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港南区・栄区版 公開:2023年11月23日 エリアトップへ

荻野アンナさん 芥川賞作家 風刺小説研究の道 語る 港南公会堂で講演会

文化

公開:2023年11月23日

  • X
  • LINE
  • hatena
講演をする荻野アンナさん
講演をする荻野アンナさん

 港南区役所と港南図書館は11日、「作家 荻野アンナ氏講演 本と私 読んで書いて60年」を港南公会堂で開催し、約400人が参加した。

 荻野アンナさんは横浜出身のフランス文学研究者で慶応義塾大学名誉教授。また、1991年に『背負い水』で芥川賞を受賞した小説家でもある。さらに、両親の介護や、自身のがんとの闘病生活を経験し、辛い境遇の中でも笑いを忘れない生活などについても発信している。

 今回の講演では主に、荻野さんの研究分野であるフランスの風刺小説家、フランソワ・ラブレーについて語られた。

 まず荻野さんはラブレーとの出会いについて回想。厳しい校風のカトリック校から、自由な雰囲気のあるプロテスタントの学校へ転校したことが「笑い」に目覚めさ風刺小説作家に興味を持つきっかけになったと話した。

 さらに、フランス留学中に愛読した坂口安吾がきっかけとなり、「坂口安吾批評」から文芸界進出につながったエピソードなども披露。時折ジョークを混ぜながらの講演で会場を湧かせた。

 また、終演後には著作のたたき売り会も開催。「過去に街中で著作のたたき売りをやったことがある」と話す通りの軽妙な売り文句を連発。用意された10冊を数十秒で売り切った。その後、写真撮影やサインの要望などにも応じ、参加者を最後まで楽しませた。

本が人生を豊かに

 港南図書館の担当者は講演の開催意図について「どんな状況でも笑いを忘れずに幅広い領域で活躍している人の講演は聞く人にエネルギーを与える」と説明。荻野さんは研究や作家活動の他に、落語家の第11代金原亭馬生さんに弟子入りし金原亭駒ん奈として高座に上がった経験を持つほど、笑いに造詣の深い人物だ。

 また同講演が「港南区読書活動推進講演会」と銘打たれていることにも触れ「本を楽しむ、想像の世界に入り込むことは人生を豊かにする」とも話した。

 終演後の参加者からは好意的な声が聞かれたといい、今後も区民の読書活動を推進するような取り組みをしていくとしている。

港南区・栄区版のローカルニュース最新6

登山中トイレ、学生に学ぶ

市民団体 さかえ横浜会議

登山中トイレ、学生に学ぶ

10月17日

住民のアート作品展示

西洗港南プラザ自治会館

住民のアート作品展示

10月17日

中学生向けに防災ガイド

中学生向けに防災ガイド

市内企業が無料で配布

10月17日

タヌキの「ウタ」PR大使に

赤い羽根共同募金

タヌキの「ウタ」PR大使に

野毛山動物園で就任式

10月17日

中学生向けに防災ガイド

中学生向けに防災ガイド

市内企業が無料で配布

10月17日

10月19日・20日 横浜市役所にフォトスポット設置

自民党港南支部

菅副総裁を下支えし、改革を前へ。

https://www.sugayoshihide.gr.jp/

さかえ横浜会議 トイレを我慢しなくていい登山

災害時にも活躍 多様性のある携帯トイレについて(参加者募集 10月11日 あーすぷらざ 18時~)

https://entry.headway.jp/sakae-yokohama/20241011TOILETz/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 10月17日0:00更新

  • 10月10日0:00更新

  • 10月3日0:00更新

港南区・栄区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

横浜できのこ好きの祭典

入場無料

横浜できのこ好きの祭典 きのこ文化横浜

10月26、27日にMMテラスで

10月26日~10月27日

港南区・栄区版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年10月17日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook