栄消防団長に就任した 加藤 正基さん 栄区長尾台町在住 64歳
”地元愛”胸に40年
○…4月1日から4分団11班のトップとなり「火災はないことが一番。予防に力を入れたい」と意気込む。だが、課題は山積。団員の充足率は定員の86%と低水準だ。さらに、団員の高齢化や日中、都市圏で働く人が多く、必要な時に区内にいないなど、社会構造に基づく問題が発生している。「自分の代で充足率を100%に」と目標を掲げ知恵を絞る。
○…21歳の時、消防団員だった父に促され入団。以降、40年以上活動を続けてきた。その間3度、火災現場に出動し消防隊の後方支援などに従事。「最初こそ、半ば強制されて入団したが、辞めようと思ったことはない。安心して住める街にしたいとの地元愛があるから」と誇りを滲ませる。現在は長男も団員となり、一家で地域の安心・安全を担う。
○…本業は長尾台町で鎌倉時代から続く農家。後継ぎとして高校卒業後、2年間を専門研修機関「農業大学校」で過ごし、さらに1年間西ドイツ(当時)で農業留学を行った。「本来はシャイな性格な上、留学先では言葉も分からない。だが、ホストファミリーが話しかけてくれるうちに楽しくなり、社交性や根性がついた」。団長職は会議などで人と接する機会が多いため異国での経験が生きている。
○…栄消防団の特長と語るのが「規模が小さいので、団員の顔が把握できて活動がしやすい」という点。「対話と融合」をテーマに据えながら、団員で意見を出し合い、より良い方向性を目指す。さらに「火災や災害時以外でも消防団には役割がある」と活動の重要性を訴える。消防団で行う心肺蘇生法やAED使用の知識は日常でも人命救助に直結するためだ。「団員を確保して地域全体の安全水準を上げたい」と力を込めた。
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